先日、1970年代の珍しいクラウンが車検で入庫しました。
通称クジラクラウンです。
旧車の専門店等でなければ自分が生まれる前に製造された車に触れる機会はなかなかありません。機会をいただいたお客様に感謝です。ありがとうございました。
仕入れた値段は聞いてはおりませんが一般的な市場価格は希少価値がついて上昇傾向にあると思われます。
外装はピカピカのメッキパーツが多く使われていて個性的です。
内装はシンプルでノスタルジックでとても良い雰囲気です。
引き取りと納車に伺う際に少し運転させていただきました。運転してまず感じたことは異質な存在感があるので信号待ちをしていると周りからすごく見られます。なので格好よく颯爽と去っていきたいところですがそうはいきませんでした。シフトはマニュアルなので(オートマもあります)注目されてる中でエンストしてしまいました。私がマニュアル車の運転を苦にしてるとかではなくてクラッチの繋がるポイントが狭くて苦労しました。そんな時に限って陸橋が渋滞しているではありませんか(汗) 難しい坂道発進を何度も強いられました。ブレーキを離したら瞬時にアクセルを踏んでクラッチを繋がるポイントにもっていかないとずるずる下がってしまいます。回転数を上げて半クラッチを多く使えば楽なのですがクラッチを摩耗させてしまうのでそれはできません、エンストを何度か繰り返しながら長い坂道を乗り越えました。ブレーキは最近の車に比べて制動距離が長く早めのタイミングできちんと分けて踏まないと危ないなです(ポンピングブレーキ)。教習場で習った運転が脳裏によみがえる時間となりました。短時間でしたが運転してみて思ったことは長時間の運転は疲れるだろうなというのが正直な感想です。
短所ばかり述べてしまいましたが半世紀近く前に製造された車ですから性能面でいえば現在の車と比べてしまえばあたりまえですよね。
税金は高く部品の入手も大変です。維持には手間とお金がかかります。運転は疲れます。でもそれ以上に心を動かす魅力が旧車にはあるのだと思います言葉で伝えるのは難しいです。様々な理由でなかなか所有はできませんが旧車をかっこいい、乗りたいと憧れるかたは実はとても多いと思います。セカンドカーとして所有してサングラスをかけて週末にドライブにいけたら最高じゃないでしょうか。
2年後の車検で再会できることを願っています。